時代箪笥・古い箪笥再生修理
明治・大正・昭和の「時代箪笥」を、次の100年へ。
昭和初期の作で既に約100年。大正、明治と、途方もない時間をご家族と共に生き抜いてきた時代箪笥。「もう古いから使えない」と片付けるのではなく、「100年以上前の先祖の生きた証を、どうにか現代に蘇らせてほしい」——そんな切なる願いにお応えするのが、日本一の家具産地・大川の職人たちです。
日本全国には、その土地の風土や文化が色濃く反映された、多種多様な特色を持つ和箪笥が存在します。私たちは、100年前の職人たちが込めた意図と技術に深い敬意を払いながら、修復に臨みます。何百本もの釘が使われているような複雑で堅牢な金具も、決して妥協せず一本一本丁寧に取り外し、錆を落とし、修復と磨き直しを行います。
長い年月で蓄積された汚れやアクを洗い落とし、傷んだ木部を丹念に補修。伝統的な技法による修復はもちろん、現代の暮らしに合わせて気兼ねなく実用できるよう「ウレタン塗装仕上げ」など、柔軟な再生プランをご提案いたします。ただ直すのではなく、ご家族のルーツとなる特別な家具に新たな命を吹き込み、堂々たる風格と共に次の世代へと繋ぎます。
Case 1: おばあちゃんの嫁入り道具、時代箪笥(会津箪笥)が蘇る
Case 2: 蔵から新居へ - 100年の記憶を繋ぐ水屋箪笥の再生
蔵と共に取り壊されるはずだった思い出を救う
蔵を取り壊し、リフォーム後の住居へ
古い蔵に長年置かれていたという水屋箪笥。蔵の解体に伴い、「この思い出深い箪笥を綺麗にして、リフォームした自宅で再び使いたい」との切なるご希望をいただきました。
欅(けやき)一枚板の扉が放つ圧倒的な風格
見事な欅の一枚板で作られた扉には、年月による割れや木の痩せが生じていましたが、職人の手で丹念に補修。ウレタン塗装仕上げを施すことで、欅特有の美しい木目が力強く蘇りました。動画でもご覧いただける通り、側面の総無垢仕上げの美しさや、引き戸の彫り込みなど、細部まで当時の職人技が光る逸品です。これからは現代の住まいの中で、ご家族の新たな歴史を見守り続けます。
Case 3: 故郷の記憶を新居へ - 長崎県雲仙から都内へ届けた欅時代箪笥
長崎県雲仙から、東京の新築マンションへ
ご帰省のタイミングでお預かり、再生して都内へ発送
「長崎県雲仙の実家にある100年以上前の箪笥を、東京の新居で使いたい」というご相談をいただきました。お客様が雲仙にお戻りになるタイミングに合わせてお預かりに伺い、日本一の家具産地・大川の工場でじっくりと再生修理を行いました。
欅(けやき)の木目が、モダンな空間に映える逸品
100年分の汚れを落とし、傷んだ箇所を丁寧に補修。ウレタン塗装仕上げを施すことで、欅(けやき)特有の力強く美しい木目が鮮やかに蘇りました。完成後は厳重に梱包し、都内の新居へお届け。新しい住まいの中でも、故郷の温もりを感じさせる特別な存在として輝き続けます。
Case 4: 時代を超えるモダンなデザイン - 昭和初期の胴丸(どうまる)和箪笥
現代にも通じる、手仕事が光るアートな曲線美
狂いのない框組(かまちぐみ)構造と、洗練されたデザイン
昭和初期に作られた手作りの和箪笥(胴丸箪笥)です。側面は頑丈な框組(かまちぐみ)構造で細かく組まれており、長年経っても狂いがほとんどありません。角の丸みなどまるでアートのような美しい曲線を持っており、昭和後期や現代の家具にも通じる、非常に洗練されたデザイン性が魅力の逸品です。
欠損した金具の調達と、当時の艶を呼び覚ます塗装技術
長年の使用による傷や塗装の剥がれを一つ一つ修復し、何度も重ね塗りを施すことで、作られた当時の品のある艶を取り戻しました。欠けてしまっていた下がり金具は、元の風合いにぴったりと合うものを職人が探し出して取り付け、既存の金具も磨いて再塗装を行っています。依頼者様も感動された、まさに時代を超えて蘇った姿です。
Case 5: 蔵の奥に眠っていた家族の宝物 - 当時の色彩を呼び覚ます再生修理
失われた色彩を探り、職人技で塗り重ねる
蔵の奥にあった家具を、今のご自宅で使いたい
「実家の蔵の奥に長く置かれていた箪笥を再生して、今の住まいで使いたい」とのご相談です。長年の埃や汚れに覆われていましたが、細部を調査することで、作られた当時の色彩の痕跡を見つけ出しました。
「元の色」にこだわり、ウレタン塗装仕上げで再現
ただ綺麗にするだけでなく、家具が本来持っていた美しさを取り戻すため、当時の色味を追求。元の状態に限りなく近い色彩を再現し、ウレタン塗装で丁寧に仕上げさせていただきました。動画でもご確認いただける通り、一台の箪笥が家族の歴史を纏ったまま、美しい輝きを取り戻しました。
Case 6: 宝石のような輝きを取り戻す - 螺鈿(らでん)細工飾り棚の構造修復
繊細な装飾を守り、構造の不安を解消する
扉の脱落と側面の割れを根本から解決
扉が外れ、側面や背面に大きな割れが生じていた螺鈿細工の飾り棚です。飾り棚は繊細な造りのものが多く、経年による乾燥などで隙間ができやすい傾向にあります。今回は外れた扉を正確に再装着し、壁面の割れも一本一本丁寧に埋めて構造を強化しました。
装飾を際立たせる、丁寧な塗装仕上げ
螺鈿(貝殻の内側の真珠層をはめ込む技法)を傷めないよう、細心の注意を払って塗装を施しました。傷んでいた箇所を修復した上で、全体を塗装で整えることにより、螺鈿特有の虹色の輝きがより一層引き立つ美しい姿に。ご自宅の空間を華やかに彩る、美術品のような品格が蘇りました。
Case 7: 70年の時を経て現役復帰 - 趣きあふれる古い茶棚の再生
飾り物ではなく、日々の暮らしで「使える家具」へ
70年以上前の造形美を、今の暮らしへ
独特の丸みや違い棚など、その形状から少なくとも70年以上は前の物と思われる古い茶棚です。「綺麗に直して、また現役として毎日の生活で使いたい」という、家具への愛情あふれるご相談をいただきました。
実用性を重視した、安心の再生修理
古い家具をアンティークの飾りとして置くのではなく、実際に物を出し入れし、長く安心してお使いいただけるよう、建付けの調整や構造の補強を念入りに行いました。もちろん、長年の風合いを損なわないよう丁寧に塗装を施し、使い勝手と美しさを両立させた仕上がりとなっています。
代々受け継がれてきた箪笥を再生して使い続けることは、
日本の伝統文化を守るだけでなく、新たな森林資源の伐採を防ぐことにも繋がります。
SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」
イー家具屋は、想い出の再生を通じて持続可能な社会に貢献します。
九州では珍しい木目と、堅牢な金具
歴史と職人の技を感じる素晴らしい逸品
全国の多種多様な箪笥修理の一例として、九州ではほとんど見ることのない、珍しい木目を持つ会津箪笥の再生修理を承りました。使用されている金具も南部鉄と思われる非常にしっかりとした造りで、当時の職人のこだわりが伝わってきます。
約600本もの釘を外す緻密な作業と、ウレタン塗装仕上げ
修理工程では、約600本もの釘を一本一本丁寧に取り外し、金具の修復と木部の補修を行いました。仕上げにはウレタン塗装を採用。歴史ある佇まいはそのままに、現代の住まいにも調和する美しい輝きを取り戻しました。